娘っこが小学6年生の12月に、
ショッピングモールのペットショップから連れ帰った
ジャンガリアン・ブルーサファイアの女の子ハムスター。
この子は本当に人懐っこくって愛らしくって。
「ゆず」と名付けたけれど、あまりの可愛さに
「ゆじゅ〜〜♪」と、みんなはメロメロで。
母が掃除機をかけ始めると必ず巣から出て来て、
音のする方へやって来る好奇心旺盛な茶目っ気全開で。
随分年老いて背骨がポッコリと出て、よたよた歩くようになっても、
必ず掃除機の音に反応してくれるのでした。
もういよいよ歩くのも辛そうな状態になっても、
力なく巣から顔だけ出す姿がなんとも切なくて、
いよいよ覚悟をしないとね・・と思っていました。
朝起きると、
今日は大丈夫・・、あぁ、今日も生きてる・・と安堵しながらの日々でしたが、
その日は突然やって来ますね。
少し目を開けたまま
手足を曲げたまま
じっと横たわったまま。
呼びかけても触れても反応してはくれませんでした。
それでも
名前を呼びながら、指で体を擦り続けていると、
目の玉がく〜んと上へ動いたのでした。
僅かにほんのわずかに命の炎のかけらが残っていたような。
それがす〜っと消えてしまったんだな・・・
あぁ・・これで本当に魂は天に昇って行ったんだなぁ・・・
そんな風に感じた瞬間でした。
お庭に咲いていたミニバラとminiなでしこが丁度しっくり、
キュートな色と香りに包まれて・・・。
三年の生涯を生きた肉体は
これから庭の梅の古木の根元で土に還っていくのですね。
あなたと共にあった輝きや喜びや安らぎは
どれほど私たちに生きる潤いを与えてくれたことでしょう。
かけがいのない、「今ここ」の輝きの数々。
もたらしてくれて、本当にありがとう。