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2021.01.17 Sunday
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まだ暗く寒い朝一番に、最近はお香を少し焚くのが気に入っています。
心に残る、枕草子の
『 冬は、つとめて。雪の降りたるは、いふべきにもあらず。霜のいと白きも。
また、さらでもいと寒きに、火など急ぎ熾して、炭もて渡るも、いとつきづきし 』
こんな情景もふと思い浮かんで、香る煙の静かなパワーを感じます。
箱根奥湯本の「天山」館内で焚かれている「天山香」は大好きな香りなので、
先日買い求めました。
白檀のすっきりとした香りのお線香は、京都 山田松香木店さんのものです。
中には【香十徳】が書かれた小さな紙が入っていました。
香十徳
感格鬼神 (かんはきじんにいたる)
清浄心身 (こころをきよらかにす)
能除汚穢 (よくけがれをのぞく)
能覚睡眠 (よくねむりをさます)
静中成友 (せいちゅうにともとなる)
塵裏偸閑 (ぢんりにひまをぬすむ)
多而不厭 (おおくしていとわず)
寡而為足 (すくなくしてたれりとなす)
久蔵不朽 (ひさしくたくわえてくちず)
常用無障 (つねにもちいてさわりなし)
ほうほう・・。
なんとなく分るものもあれば、どういうことなのかしらん?と
知的好奇心の湧くものまで様々です。
しゃっきりと眠気をとってくれることもあれば、
しんと静かに、こころの内側に目を向けさせてくれることもある・・。
そんな動と静、一見真逆のような働きがひとつのお香のなかに含まれていて、
それらが自分の必要なところに響いて作用するっていうところが面白いですね。
アロマテラピーの精油も同じだわぁ〜と、しみじみ。
植物が持つ懐の深いパワーを感じます。