土曜日は娘の運動会でした。
小学生活最後の運動会。今にも泣き出しそうな空です。
お兄ちゃんから足掛け12年。
運動会弁当も今回で本当に最後になりました。
神戸のクロワッサンの店で見かけた、塗りのお重箱。
運動会のお弁当もお重に詰めると、何だか特別の華やかな感じを演出できるかも・・
と二段のお重箱を買ったのが、もう12年も前のことだなんて。
外が黒、内がえんじ色のお重は、
少し値段が張りましたが、今でもピカピカ。
良いものが買えたなぁ・・と、とても満足の、お気に入りの道具のひとつになりました。
12年間、正直言ってお弁当作りがめんどうだなぁ・・と負担になる年もありましたっけ。
食べる量に比例して作る量も増えていきました。
足りるかな?量の調節に心をくだきました。
成長とともに家族が揃わず、娘と二人の淋しい年もありました。
そして最後の今年は家族4人でお弁当を囲むことができて、ヨカッタ♪
ビデオにカメラ、お弁当と大きな水筒やシート、お菓子なんかも
がっつり入ったL.L Beanのエクストラ・ラージサイズのトートバック・・・
運動会に海に山に大活躍してくれました。
そろそろ出番もグッと減ることでしょう。
多少の汚れがあるものの、型崩れも無くしっかりとした姿は頼もしいかぎり。
仕事が減ってしまうのは不本意だぞ!って言ってるみたい。
少しの区切りがついたのですね。
お重箱も、大きなトートバッグも取りあえずの役目を無事果たし終え、
次の生活のシーンでの出番を待つことでしょう。
道具たちのひと区切りと同じ様に、
親としての私の心もひと区切りの時を迎えたのかなぁ。
ぎゅっと抱きしめていたのに、
するりと腕をすりぬけて少し離れた所にいる娘の背中を見つめている・・
そんな自分の心の姿を想ったとき、少し泣きました。
なんだか切なくて淋しいですね。
子離れは、ある時一瞬にしてするものではなく
じわじわと少しずつの区切りの中でしていく作業なのでしょう。
こうして親は涙もろくなっていくのかもしれません。
背を向けて離れていく姿に静かに手を振っていく・・
これから当分のあいだ、そんな作業が続いていくのですね。
手を伸ばしても、もう届かないところまで離れてしまった時、
親と子の依存関係は卒業なのでしょう。
そこからは独立した大人同士の付き合いが始まるのだと思います。